くりっく365とは,公設市場である東京金融取引所が市場を開設・運営しているFX取引の愛称。FX会社が東京金融先物取引所を介して取引する。日本で最初の取引所取引のFXとなる。
FXは,投資家とFX会社が1対1(相対)で直接,数量と価格を決めて売買取引する相対取引が原則であるが,くりっく365は相対取引ではなく,投資家がFX会社に取引の仲介を委託し,FX会社が取引所で売買する取引所取引。くりっく365のほかの取引所取引には大証FXがある。
くりっく365のメリットは,利益に対して申告分離課税が適用され一律20%になり,また株式先物・商品先物との損益通算や損失の翌年以降への繰越を行うこともできる。
くりっく365のデメリットは,決済時の建玉指定を行うことができない先入先出法であること。一般的に,他のFXに比べて売買手数料が高いこと。
くりっく365は,取引できる通貨ペアが7通貨ペアしかなかったが,2008年10月27日より25通貨ペアに増加した。
くりっく365は,2005年7月1日に公正かつ透明な取引を目的として市場が設立された。厳正な参加要件をクリアした業者のみが参入を許されている。