ロスカット

ロスカットとは,損失が出ているポジションを決済して損失を確定させること。損切りともいう。ロスカットは,損失を拡大させないために行う。

ロスカットには,投資家が自ら行う場合とFX会社のシステムによって自動的に行う場合とがある。FX会社のシステムによって自動的に実施されるロスカットを強制決済ともいう。

FX会社のシステムによるロスカットは,証拠金に対してある一定の水準を超えて損失が拡大した場合に自動的に実施される。ロスカットが実施されるある一定の水準のことをロスカットライン,ロスカットラインを超えたらロスカットされる規則をロスカットルールという。

ロスカットラインは,FX会社によって異なるが,証拠金の割合が20%を下回った場合が多い。ロスカットラインを投資家が設定できるFX会社もある。

通常は,手数料がかからないFX会社であっても,ロスカットの場合のみ手数料が発生する場合が多い。ロスカットの場合の手数料をロスカット手数料という。

レバレッジを効かせて高額取引のできるFXにとって,マージンコールやロスカットは,投資家の損失を最小限に抑えるための安全装置である。