ストップ狩り

ストップ狩りとは,逆指値注文が集中している付近を狙って一瞬為替レートを動かし、逆指値(ストップロス)注文を大量に買い集め,為替レートが元に戻ったところで売り抜けて利益を上げること。ストップ・ハンティング(Stop Hunting)、逆指値狩りともいう。

ストップ狩りには,ヘッジファンドなどの投機筋がおこなうものと,FX会社がおこなっているとうわさされているものとがあります。

ストップ狩りに狙われやすいのは,逆指値注文が集中しているテクニカル分析にとって重要なポイントや直近の高値や安値,90円や91円といった切りのいい数字(ラウンドナンバー)などになります。

ヘッジファンドが行うストップ狩りは,巨額の資金を操り,常時為替レートを監視できるプロのトレーダーを擁するヘッジファンドだからこそできるものであり,FXに限ったことではなく相場の世界では珍しいことではありません。

また,FX会社によるストップ狩りは,FX会社であれば顧客の逆指値注文がすべて見えていることと,基本的にFXが相対取引であることにより,為替レートに不自然な動きがあったときにFX会社によるストップ狩りが疑われるが確証はありません。

いずれにしろ、私たち一般投資家とヘッジファンドなどの大口投資家やFX会社が、同じ条件で相場に参加しているわけではありません。

投資判断にとって最も重要な情報の量も質も圧倒的に不利な状況で相場に参加しているのが、私たち一般投資家です。

目隠しして夜道を歩く一般投資家と、サーチライトで夜道も照らして走る大口投資家とも例えらるくらいです。

ヘッジファンドが行うストップ狩りから逃れるには,狙われやすい数字を避けること,余裕を持った資金で取引に参加することなどが考えられます。

また,FX会社によるストップ狩りを疑う投資家は,相対取引ではないくりっく365や大証FXで取引するか,インターバンク市場と直結したFX会社と取引することもひとつの方法です。